瞑想教室 report

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「ありがとう」の裏側


 

「ありがとう」と思う本音は?

先週の教室ディスカッションから、普段の私が「ありがとう」を言うとき、ただ反射的にしているみたい・・・と気づきました。今週の宿題は、心の中で周りの人や物に「ありがとう」を言う宿題なので、できるだけ、ありがとうの対象が具体的になるよう意識してみました。


裏の声

ところが宿題を続けているうちに、「ありがとう」の裏側の声が聞こえ出したのです。

■以前から欲しかった本が見つかったとき、
「本屋さんありがとう。」
(本屋さんならいつも置いてよね。)

■限定販売のパンが買えたとき、
「パン屋さん、地域の皆さん私にパンを残してくれてありがとう。」
(しつこく通った甲斐があった。もっといっぱい作ってよね。)

■PTAの引継ぎが無事に終わったとき、
「次年度の皆さんお役を引き受けてくれてありがとう。」
(この一年は大変やでー。)

色々やってみたのですが、心から「ありがとう」と感じているのではないのです。確かに半分は「ありがとう」だけど、半分は不満や、批判です。
そこに気づくと、急にやる気がしぼんできました。


じいちゃんの「独り言」の後…

2、3日宿題をサボっていると、ひょんな事件がおこりました。

その日の朝、私は、じいちゃん・ばあちゃんより遅く起きてしまいました。
じいちゃんは、私が二人よりも遅く起きると、必ず「早起きは三文の得」と聞こえる様につぶやきます。
「ふんっ。遅くて悪かったですねっ!!」
と心では言い返しながらも、いつもの様に「聞こえないふり」をしてその場をやりすごしていました。
その間もじいちゃんは、
「早起きは脳が活性するんや」
「田舎の嫁さんは早起きやから健康なんや」
と、早起きの良いところの独り言を続けています。
私は黙々と、食事の用意をします。


ハイターでバトル

じいちゃんは、さっさと食事を済ませると、薬を飲むために台所に行きました。
すると急に「くわ〜っ。くわ〜っ。何やこれは!!」と、じいちゃんの大声が聞こえたのです。
その声に続いて「お父ちゃん!!何、飲んでるの!」と、ばあちゃんの声。
「お前、コップにハイター入れてたんか!? なんで朝からハイターなんか入れるねん!」
「きれいにしようと思って入れてたんやんか!あんたこそ、臭いで解るやろ!」
「そんなもん、わかるかいな!」
「なんでやの!!!」

こうなると二人は、孫の前でもお構い無しに、両者一歩も引くことなく火花を散らします。


ガマンが限界に

私は二人が喧嘩すると、いつも知らん顔するようにしています。
どちらかの肩を持つと長引くからです。
この時も私は、一見、無表情で食事をしていました・・・が、本当はおもしろくて、笑いたくて・・。
でも笑ったら、二人が気分を悪くするのが解っているので我慢をしていました。

それなのに、私がサプリメントを水で飲もうと口に入れたとき、息子が心配そうに顔をのぞき込んできて言ったのです。
「お母さん。その水、ハイター入ってない?」
その一言でとうとう耐えきれなくなり、水ごと「ブッ」と吹き出してしまいました。そこには息子の顔が…。


ちょっとかわいそう

他人の不幸をネタに喜んでるなんて、悪いことなんだろうけどおかしい。大事に至らなかったから思うけど、今のじいちゃんには良い薬やわ。ハイター消毒でついでに「嫌味癖」が治ったらいいのに! …でも、ちょっとかわいそうかも。私がハイター使うときはじいちゃんが解るようにしておかないと、じいちゃんハイター飲んで死んでしまうわ。

私の不注意で、じいちゃんの寿命が短くなっては大変です。
これから暑くなるので、家の中に薬品が増えます。
「管理はしっかりがんばろう。」と思いました。

その後、お互い自分の不注意を認める事なく、じいちゃんは仕事へ行き、ばあちゃんは二階へ上がってしまいました。


裏の声が聞こえなかった

ハイターありがとう。あんたのお陰でスッキリしたよ。
息子よ、心配してくれてありがとう。タイミングが良すぎて笑えたよ。
ばあちゃん。「臭いで解るやろっ!」と反論してくれてありがとう。私もそう思います。
じいちゃん。笑わせてくれてありがとう。ちょっとかわいそうだったねえ。でも、正直いい気味でした(ごめんなさい)。何があっても最後まで自分の非を認めないじいちゃん。いいかげんに丸くなって下さいね。

このとき思った「ありがとう」には、裏の声が聞こえませんでした。


瞑想習得の過程で、本音の抑圧が、「無意識に潜むが裏の声」として聞こえてくる現象は、よく遭遇するポピュラーな体験の一つです。これは西洋の宗教などで、「悪魔のささやき」など他の外的要因として象徴的に語られています。そのため瞑想を深めていない宗教家では、この現象を本当に「悪魔」などの外的要因と信じている人もいるようです。

しかしそれは多くの場合、本音と建て前を使い分けていた精神構造からくる内的要因です。(脳の病理はのぞく)。成長・発達の過程で、「通常であれば誰もが持つ自然なネガティブ感情」を、周囲の大人や、影響力のある人から否定され、「良い人を演じなければならない」環境に置かれた人に多く見られます。(実は宗教家に少なからず見られる)

その改善に、カミングアウトは有効な手段です。作者もこのレポートで本音を書き出しました。これで本音と建て前の克服ができればいいですね。 

また、今回の宿題のテーマである「ありがとう」の訓練をしばらく続けると、「感謝の思い」は、周囲の物や人へと、自然に広がって行きます。その場合、「いろいろな職業のあるおかげで、現状の自分は生活できている」という気持ちとなって現れます。「何もなくても感謝できる」という体験は、あらゆる存在に対する畏敬の念を生じさせます。

新たな視点を体験すると、「自分の不平不満」に対する見方も変わります。感謝の訓練は、「社会をどのような視点(色眼鏡)で見ているのか?」と自己の価値観を補正するきっかけを与えてくれます。sada


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