被害者ポジション。

ここにはまると…

進まなくても、目的が達せられなくても、
「相手が悪い。社会が悪い」と言っていれば、
誰からも責められない。

罪悪感もごまかせます。

被害者ポジションなら、
癒しにいそしんでいれば、対外的なメンツも立ちます。



潜在意識は、あらゆる手を使って、
「前に進まない」というプログラムを遂行しようとします。

それはそれは、強力なPower。

「変わる」と自分で決めない限り、
闇にもがく自分に涙する人生になるのですね。
それは、辛いものでしょう。

しかし、辛さは何度も繰り返されると、
無意識は、その不快から逃げようとします。

「悲劇のヒロイン」というアイテムを出して、
まるでオセロのように「不快」を「快」に変える魔法を使います。

もちろん表層の意識(顕在意識)ではわかりません。
ドーパミンを発する快感は、ご存じの通り、中毒性があります。
このあたりが、不幸を手放せない理由であったりします。

成功という目標達成の快感を得るのは難しいけれど、
不幸にひたる時間はお手頃な、カ・イ・カ・ン。

不幸中毒。

一時的に逃げるのはラクですが、結局自分からは逃げられません。
心の底の深い部分では、皆わかってやっています。

優しいけれども厳しい人は、それを知っています。



その構造をわかったとしても、
セラピストとして指導は難しいかもしれません。

癒しだけでは、また元に戻ります。

なぜなら、幸せになる道筋を知らない「幸せ迷子」だからです。

人は、身についていない未経験のことは、わからないので出来ません。

車の免許のない人へ、
「あなたは車の運転をして下さい」
と言ってもムリですよね。

クライエントさんへ具体的な「行動」のホームワークが必要な理由です。



多くの人は、前に進むときの抵抗の一つに、
「失敗したらどうしよう…」という気持ちを上げます。

失敗が怖いのは、「失敗から学ぶ発想」が
ほとんど機能していないから。

そこをきちんと明確にして、フローを組んで、
具体的なエクササイズとして宿題を出せば、
多くのクライエントさんが変わっていきます。

しかし、策士策に溺れるがごとく、
技能だけでは限界があります。

クライエントさんが自分で変わる、
これにはカウンセラーがクライエントを強く信じなければ、
勇気を出した一歩を踏み出せないでしょう。



カウンセリングの技術も大切。
ですが、クライエントを心から信頼する気持ちが、
相手の生まれ変わりに本当に大切なんだな、と思います。

それを違う言葉で言えば、愛と言うんでしょうか。
愛が大切って、2010年前すでに言ってた人はエライよな…

寒さの中、彩られた街の電飾を見てそう思いました。

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